コラムお知らせ
コラム
AGA(男性型脱毛症)と女性型脱毛症(FAGA)
2024.09.05
男性型脱毛症は英語ではmale pattern hair loss, androgenetic alopecia、略してAGAと呼ばれます。AGAは遺伝的素因があり、つまり祖父や父親も薄毛があり、思春期以降に進行性に起こるものです。思春期以降の男性の平均30%がAGAで、年齢とともに高くなります。AGAが起こる原因は完全には分かっていませんが、男性ホルモンであるテストステロンをジヒドロテストステロンという物質に変換する、5還元酵素が重要であり、この酵素を阻害する薬、フィナステリド(プロペシア)やデュタステリド(ザカーロ)などを内服するという治療です。でも、一部にはこの薬が効かない人もいます。
男性ホルモンが原因であるということを発見したのは、1942年Hamiltonという人です。AGAの患者さんが思春期以降に徐睾術(病気で睾丸を摘出する)を受けた場合は、脱毛はとまり、男性ホルモンのテストステロンを飲ませると再び脱毛が進行したという事から、AGAが男性ホルモンの関連が強いという裏付けになりました。AGAに特徴的な前頭部と頭頂部の薄毛が起こる理由として、男性ホルモンの受容体が前頭部と頭頂部に多いためということが分かっています。
日本皮膚科学会治療ガイドライン(2017年版)では男性型脱毛症AGAに対しては、男性ホルモンの作用を阻害する薬、デュタステリド、フィナステリドが最も推奨される治療法とされています。デュタステリドはフィナステリドに比べると、効果が強い薬ですが、その分副作用である、男性機能低下や子供をもちたい男性の場合は、生まれてくる子供の奇形が起こる確立も強いため、軽傷例ではフィナステリド(プロペシア)、重症例ではデュタステリド(ザカーロ)を選択しています。
この2種類の薬以外に、ミノキシジルローション男性にはおすすめしています。
ただし、治療を中断するとまた抜け毛が進行してしまうので、薬をいつまで使用するのか、副作用が出ているのかどうかなども考慮しながら治療を続けてください。
このように男性型脱毛症、AGAの治療はある程度確立されていて、効果もあるため、どこのクリニックにいってもほぼ同じ治療をしています。
一方で、女性の薄毛は男性と違って、遺伝的な要素も少ないですし、男性ホルモン、アンドロゲンの問題ではなく、エストロゲン欠乏やストレス、鉄欠乏性貧血などの影響がかなり大きく、複雑であるため、一定の治療法は確立していません。
このため、リアライズクリニックでは女性の薄毛に対してその方に応じたオーダーメイドの治療を行っています。原因をしらべてそれに対する治療をしていくことは、病気の治療の場合は当たり前の事なのです。
女性の薄毛の治療に男性のAGAの治療の時と同じような内服薬やローションを出すことは、副作用を起こすリスクが多いうえに、効果もそれほど期待できないので、安易に薬を使うことはおすすめしません。しっかりと医師の説明を聞いて、納得した上で薬は使ってください。
詳しくはこちらの動画をご覧ください☞https://youtu.be/TRu-pLYoqNI?si=_y2hJxmR0C4ag6BA
#大阪市#リアライズクリニック#安宅鈴香#女性薄毛#抜け毛
CLINIC
完全予約制
一般社団法人 美弥香会
Realize Clinic
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4-5-8
ラスターオン心斎橋2階
電話番号 06-6210-1210
休診日 日曜・祝日・年末年始
オンライン予約はこちら
※初診のご予約はお電話で
診療時間
予約受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00-18:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ー |
※日・祝は休診になります。
※医師の出張や学会出席などで不定期に休診することがあります。
クリスタ長堀の北11階段を出て右手にラスターオン心斎橋ビルがあります。
ビルの左手にエレベーターへの入り口があります。
入り口から奥へ進み右手の扉がエレベーターになります。
2階は左側のエレベーターしか止まりません。必ず左のエレベーターに乗ってください。
2階でエレベーターを降りるとリアライズクリニックです。