産後の抜け毛がつらい…でもその発毛剤、使って大丈夫？ - 大阪・心斎橋の再生医療・美容医療・頭痛専門外来リアライズクリニック

- コラム
  
  産後の抜け毛がつらい…でもその発毛剤、使って大丈夫？
  
  2025.07.31
  出産後、鏡の前で髪の毛がごっそり抜け落ちているのを見て驚いた…という経験、ありませんか？
  
  実はこれは「分娩後脱毛症」と呼ばれる、ごく自然な体の反応です。
  
  けれど、あまりに抜け毛が続くと「何か対策しなきゃ」「育毛剤を使おうかな」と思いますよね。
  
  産後の薄毛に対して、市販の発毛剤や治療薬を安易に使うのは、体や赤ちゃんへのリスクを伴うことがあるんです。
  
  産後に絶対使ってはいけない発毛成分
  
  フィナステリド（プロペシア）・デュタステリド（ザガーロ）
  
  これらは男性型脱毛症（AGA）用の内服薬で、ホルモンに働きかける強力な薬です。
  
  女性には処方されない薬であり、特に妊娠中や授乳中には完全NGとされています。
  
  出産後は次の妊娠の可能性もある時期。万が一のためにも、このタイプの薬は絶対に避けるべきです。
  
  ミノキシジル（外用・内服）
  
  市販の育毛剤にもよく含まれているミノキシジル。
  
  外用タイプなら大丈夫と思いがちですが、少量でも血中に吸収される可能性があるため、授乳中の使用は控えるべきとされています。
  
  内服薬は特にリスクが高く、母乳を通じて赤ちゃんに影響が及ぶ恐れがあるため、専門家の間でも使用は推奨されていません。
  
  産後は「髪も心も揺らぎやすい」時期
  
  出産後の女性の体は、ホルモンバランスの大きな変化にさらされています。
  
  エストロゲンの急減により、一時的に大量の髪が抜けてしまいます。
  
  通常は半年～1年ほどで自然に回復します。焦って薬に頼るより、まずは体を休め、栄養をしっかりとって、回復を待つことが第一です。
  
  じゃあどうすればいいの？
  
  栄養バランスを整える（タンパク質・鉄・ビタミンB群がカギ）
  
  睡眠とストレス管理を意識
  
  授乳中でも安心な頭皮ケア・シャンプーを選ぶ
  
  どうしても気になるときは医師に相談
  
  自己判断で発毛剤を選ぶのは危険。
  
  特に「妊娠可能性がある」「授乳中」の方は、“赤ちゃんへの影響があるかどうか”を基準に安全性を確認することが何より大切です。
  
  産後の髪の悩みは、誰もが経験する自然な変化です。今は体が回復していく過程。
  
  焦らず、無理せず、自分をいたわる時間を持ちましょう。
  
  リアライズクリニックでは、出産後の脱毛や育毛相談も受け付けています。
  
  安心できるケアの選択肢を、一緒に探してみませんか？
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