生理痛と腸内フローラ＆膣内フローラ〜デリケートゾーンケアも関係あるの？〜｜大阪の女性の薄毛治療・肌の再生医療ならリアライズクリニック

- コラム
  
  生理痛と腸内フローラ＆膣内フローラ〜デリケートゾーンケアも関係あるの？〜
  
  2022.08.22
  
  生理痛の原因
  
  生理痛の原因はまだまだ分からないことも多いのですが、大きくわけて3つあります。
  
  1つめは生理痛は子宮が収縮して月経血を外におしだそうとする際の、痛み。軽い陣痛みたいなものです。
  生理が始まった若い女性に起こる生理痛は、子宮から月経血をそとに出すための出口が狭いために過度に子宮が収縮してしまうもの。
  
  2つめは子宮筋腫や内膜症などの病気が原因になっているもの。
  
  3つめは病気がないのに痛みがつよい、PMSも伴うことが多いもの。
  ほとんどはこの3つめの原因がよく分からない生理痛だと思います。
  
  子宮の問題自体がない場合は、なぜ痛みがおこるのでしょう？
  
  実は痛みのメカニズムは奥が深いのです。
  子宮には問題がないのに痛むということは、やはり他に原因があるということになります。
  
  原因不明の生理痛
  
  3つめの原因が分からないと言われている生理痛は、以下の様な事が関係していると考えます。
  
  1）子宮の冷え
  
  子宮が冷えている人は、たいてい胃腸が冷えています。
  
  身体の中心である胃腸を冷やす食事、冷たいもの、クーラーなどが続くと、体温が下がり、胃腸も冷えるため、子宮も冷えて血流が悪くなります。
  生理痛の時にお腹を温めると、痛みが和らぐ経験はありませんか？温めると血流が増えて、骨盤内のうっ血も改善、子宮の過度な収縮も収まるからだと思われます。
  
  2）自律神経バランスのくずれ
  
  ストレスにより、自律神経のバランスがくずれ、交感神経が優位になった状態だと、おそらくプロスタグランジンの産生が増えて、子宮の収縮もつよくなるのではないかと思います。
  
  痛みがあまりにも強い場合は、一時的には鎮痛剤も良いのですが、根本的な原因の冷えやストレスをまずは少しでも改善してみましょう。
  
  3）腸内環境の悪化
  
  これも生理痛につながります。
  リーキーガット症候群といった言葉を聞いたことがあると思います。
  
  健康な腸は栄養素を取り込みますが、身体に必要のない毒素などは取り込まない様になっています。
  ところが小腸に炎症が起こり、壁に穴が空いていて、不要な毒素などが血液中に入ってしまうことで、身体の臓器に炎症が起こり、アレルギーや体調不良の原因の1つになると考えられています。
  
  腸の壁に穴をあけてしまうものには、小麦のグルテン、食べものに含まれる保存料や乳化剤、NSAIDや抗生剤、そしてストレスと言われています。リーキーガットを改善するには、ボーンブロスやアロエベラジュースがおすすめです。
  
  腸内環境を整えることで、不要な毒素が身体に入ることがなくなり、血液の状態がよくなると骨盤内のうっ血や子宮の血流の改善をします。
  
  4）膣内環境（フローラ）の乱れ
  
  腸内細菌は善玉菌、悪玉菌、日和見菌が2：1：7、これが理想と言われていますが、日和見菌は善玉菌、悪玉菌どちらにもなるので、腸内環境が乱れると悪玉菌が増えてしまいます。
  
  腸内フローラは腟内フローラにも影響を与える可能性があることがわかってきました。
  
  腸の出口と、腟の入口はおとなり同士。
  そのため、常在菌が行き来しています。
  
  善玉菌が優勢で健康な腸内フローラを保っていると、善玉菌が腟にも移り、腟内フローラの状態も良くすることが期待できます。
  
  また、腸や膣の中にはこれらの細菌とは別に、真菌＝カビといわれるカンジダ菌がすんでいる場合があります。
  
  常在菌のカンジダ菌は腸や膣の環境が良いときは酵母型として存在し、免疫細胞を活性化したり、一部の善玉菌の栄養になってくれますが、食習慣が乱れたり、強いストレスが続いて、腸内環境が乱れると、カンジダ菌が大量に繁殖し、悪玉化した“菌糸型”となって炎症を誘発するようです。
  
  悪玉菌として菌糸を伸ばしながら、腸や膣内で大量にカンジダ菌が増殖した、腸管症、膣カンジダ症として、腸や膣の炎症につながることもあります。
  
  では、このカンジダ菌の増殖を抑えるにはどうしたらいいでしょうか？
  
  普段の食生活やサプリメントで腸内環境を整えることはもちろん、カンジダ菌の繁殖にはピルのエストロゲン作用も良くないので、ピルを飲む際にはカンジダ予防に乳酸菌のサプリメントも一緒にとることも良いと思います。
  
  カンジダ菌が増殖すると、生理痛がひどくなるということもあるようです。
  
  生理痛の原因の1つには、プロスタグランジンというホルモンが関わっています。
  これには子宮を強く収縮させ、炎症を引き起こす性質があります。
  
  カンジダ菌はこのプロスタグランジンを産生する働きがあることが分かっています。
  
  腟内は(弱)酸性で悪い菌が入れないようになっているので、洗うときは外側だけでＯＫ。
  中まで洗うと、大切な善玉菌まで洗い流してしまいます。
  
  長時間のタンポン使用や喫煙、房事過多、抗生物質の長期服用も、腟内フローラのダメージになります。
  
  腟内フローラを改善するには、まずは生活習慣や腸内フローラを整えることが大切です。
  
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