Stem cell
幹細胞とは全身の組織を作るもととなる細胞です。現時点で治療に使える幹細胞は、組織幹細胞(Multipotent Stem Cell)と言われる幹細胞です。骨髄、臍帯血、脂肪組織、歯髄などの中には「間葉系幹細胞」が存在し、自己脂肪由来幹細胞はこの組織幹細胞の代表になります。これら幹細胞は、体の中で損傷した部分を補修し、新しい細胞を増やす「種」になることのできる細胞で、再生医療は将来的に失った臓器、組織を修復することができるのではないかという期待が持たれています。美容においては、肌細胞を増やし、肌細胞を活性化させることで、さまざまなエイジングケア効果が期待できます。
幹細胞治療でお肌の若返り
身体の中からのエイジングケア
アトピー性皮膚炎の改善
幹細胞は加齢とともに減少し、老化現象として現れます。自己脂肪由来幹細胞療法は、この減少した幹細胞を補い、身体全体や皮膚の若返りが期待できます。脂肪幹細胞は脂肪だけではなく、必要に応じて身体のさまざまな細胞に変化します。幹細胞は血管の中を移動し、傷ついた部位を自ら探して修復、再生のために集まる傾向があります。これを「ホーミング効果」と呼び、美容においては、肌細胞の数を増やし、活性化させることで、しわ、たるみの改善が期待できます。また、幹細胞から分泌される様々な因子は、免疫を調整します。アトピー性皮膚炎の症状を改善させる効果も期待できます。
脂肪組織の中に存在する幹細胞は採取が比較的簡単で、含まれる幹細胞の量も多いことから、移植などに多用されています。また、炎症に関連する細胞をコントロールする物質が出され、炎症を調整する働き(抗炎症作用)と、血管を新たに作る機能を促す働き(血管新生)があることも認められています。移植した細胞がこれらの働きをすることにより、さまざまな病気に効果が出るのではないかと期待されています。
自己脂肪由来幹細胞治療は、ご自身の脂肪組織から取り出される細胞のため、アレルギー反応などの心配がありません。皮下脂肪の採取は小指大のごく少量ですので、体への負担はほとんどありません。国内では、心不全の患者様に対する冠動脈への投与や、肝硬変の患者様に対する肝動脈への投与が行われ、いずれも細胞が原因となる重篤な有害事象は報告されていません。また、心筋、尿道周囲、乳房など様々な部位に脂肪組織由来幹細胞群の投与が行われておりますが、これまで重篤な有害事象の報告はありません。
採取したご自身の細胞を静脈内投与(点滴)しますので、可能性として肺へ向かう血管を詰まらせる肺塞栓と言う病態が起こってしまうリスクがあります。このリスクを回避するため、投与する点滴用のチューブには細胞の塊を除外するフィルターを設置し、投与のスピードを厳守することでリスクを極めて低く抑えることが可能です。また、腹部からの脂肪組織の採取後は、まれに傷跡の盛り上がり、傷口からの出血、採取部の内出血、内出血後の腹部皮膚の色素沈着、創部の疼痛・腫脹(はれ)などを引き起こすことがあります。発生した場合には、当院にすぐにご相談ください。ごく稀に発生し得る重篤な合併症、副作用は、術後感染症、出血による貧血、キシロカイン麻酔によるアナフィラキシー反応(※冷汗・吐気・腹痛・呼吸困難・血圧低下など)ですが、万一、このような症状が発生した場合には、当院または連携医療機関で早急に対処いたします。
自己脂肪由来幹細胞再生医療について医師がしっかりとご説明させていただいた後、症状やお悩み、ご希望をお聞きして診断します。その後、自己脂肪由来幹細胞治療を受けるための血液検査を行います。
血液検査に異常がなければ、お腹もしくは太ももから脂肪組織を少量採取します。 局所麻酔を使用するため痛みはありませんし、出血もほとんどしません。傷口も小さいので、1~2週間程度で傷はきれいに治ります。この時、同時に細胞培養用の採血も行います。提携している細胞培養施設で、採取した脂肪組織から幹細胞を抽出し、約1ヶ月かけて約1~1.5億個に増やします。また、複数回治療を希望される方は必要な分の細胞を冷凍保存しておきます。そのため毎回脂肪をお取りする必要はありません。
自己脂肪由来の幹細胞を100mlの生理食塩水に添加し、60分以上かけて点滴で体の中に戻します。お肌や身体の状態を見て1〜2ヶ月後に再度同じ量の幹細胞を点滴します。
幹細胞を体の中に戻してから、定期的に無料検診を行い、医師が経過についてご説明いたします。来院できない場合はお電話等でお肌や身体の具合をお伺いいたします。2回目以降の日程は、個々の肌の状態やご希望についてご相談しながら決めていきます。
脂肪採取後約1か月で幹細胞の点滴投与が可能となり、点滴投与後、無料検診と定期ケア(1・3・6・12か月後)に来院いただきます。基本的に、点滴投与と点滴投与の間は規定通り検診&定期ケアの来院間隔で来院していただきます。検診と定期ケアは、安全性と有効性を確認させていただくための大切な検査ですので、来院ご協力いただきますようお願いいたします。
1回の治療で効果はご実感いただけると思います。しかし、1回ですべてが治るという事は申し上げられません。全ての治療において複数回行った方が効果が高いという事は事実です。
ご自身の細胞ですので、拒絶反応はなく、大きな副作用はこれまでに報告されていません。しかし、細胞を採取する際にお腹から脂肪をとりますので、その後傷の周りに内出血や炎症が起こることがありますが、1~2週間で治まります。感染や痛み予防のために抗生剤なども事前にお渡しします。
現在、当院で提供している再生医療等計画に基づき、20歳以上・80歳未満と規定させていただいております。
個人差はありますが、脂肪採取より約4週間でCPC(特定細胞加工物製造施設)より培養完了の連絡がクリニックにあります。そこからお客様と細胞点滴投与日のご相談をさせていただきます。
局所麻酔を行いますので、ほとんど痛みは伴いません。麻酔を行う際には若干の痛みを伴います。
通常は、下腹部の皮下脂肪を採取します。切開箇所の大きさは約1.5㎝程度ですが個人差はございます。
CLINIC
完全予約制
一般社団法人 美弥香会
Realize Clinic
〒542-0081 大阪府大阪市中央区南船場4-5-8
ラスターオン心斎橋2階
電話番号 06-6210-1210
休診日 日曜・祝日・年末年始
オンライン予約はこちら
※初診のご予約はお電話で
診療時間
予約受付時間 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日・祝 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
10:00-18:00 | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ー |
※日・祝は休診になります。
※医師の出張や学会出席などで不定期に休診することがあります。
クリスタ長堀の北11階段を出て右手にラスターオン心斎橋ビルがあります。
ビルの左手にエレベーターへの入り口があります。
入り口から奥へ進み右手の扉がエレベーターになります。
2階は左側のエレベーターしか止まりません。必ず左のエレベーターに乗ってください。
2階でエレベーターを降りるとリアライズクリニックです。